さよなら△。また来て死角。

BLとアイドルと俳優の三択問題しか解けない

『劇場版BiSキャノンボール2014』

あの夏がまたやって来た。


劇場版 BiSキャノンボール 2014 特報 アイドル vs AV監督編 - YouTube

ようやく楽しみにしていた『BiSキャノンボール劇場版』を観てきました。とても面白かったです。もう解散からずいぶんたってしまったからいまさらドキュメンタリー観ても何の感情も湧かないんじゃないかという不安があったのは事実でそれはいい意味で裏切られた。OPから涙流しまくりでした。特に横アリのライブのシーンになるとあの時横アリにいた私にタイムスリップしてしまって涙腺が崩壊するのを止めることはできなかったし、私が好きだったBiSがいると思ってなんてことない一言にいちいち反応してしまって他の客からしたらなんでこいつ泣いてるんだと思われたかもしれないけど、やっぱり私は今でもBiSが大好きだと実感されられるのと同時に私にとってBiSが解散した2014年7月8日はまだ終わってなかったのだと再確認させられた。でもBiSキャノのおかげで私があの夏に残していったやりきれなさとか後悔は無事に成仏させられそうです。当時は最高に楽しかった記憶しかなくて悲しいとかマイナスな感情は全然なかったのだけど、改めて振り返ってみるともうBiSが観れないというリアルを突き付けられていまさらになってすごく寂しくて悲しいけどやっぱりあの夏を目撃できてよかったと思ったし、BiSを好きになってよかったと心の底から叫びたかった。そういった意味で『アイドル VS AV監督』というファンとしては死ぬしかないキャッチコピーにひるまず地雷を自ら踏みにいってよかった。半年経った今ようやく前に進めそうです。

 

結果と内容については口外御法度令が下されているので書きませんが書いていいよと言われた情報とネタバレしない程度に個人的に感じたことを書いていきたいと思います。 

 

まずこれを言いたい。

なんで、アイドル映画なのに〇射があるんだよ。

 最初映画がR15になっている意味が分からなかったのですが、予習として『BiSキャノンボールSSTV版』を観て分かりました。AV監督が本気でアイドルとヤろうとしていること、そのためならどんな手段だって使うこと。一様本家のテレクラキャノンボールに乗っ取ってレース形式で映画が進んで行くんですけど、ポイントの基準が最低でした。電話番号交換、手つなぎまでは普通だし、靴下の匂いを嗅ぐとかマニアックながらもギリギリのボーダーを保っているものはまだいいとして問題はボーナスポイント。

  • +100P ハメ撮り
  • +9P  オナニー
  • +7P  フルヌード(正面)
  • +7P   フルヌード(バック)
  • +5P  手コキ  

 アイドル映画で絶対に見ることはないであろう単語の数々に圧倒されてしまった。BiSを知らない人からしたらひどすぎるかと思うかもしれないけど、久々に「ああ、この感じがBiSだった!」と思いだして懐かしくなりました。PVやプレイボーイで全裸になってしまうのがBiSの通常運転だから色々神経が麻痺してしまって少しのことでは動じなくなってしまったけど、今回はフィクションとしてのアイドルではなくリアルとしてのアイドルを描く作品だから意味合いが違ってくるので観る前から気が気ではなかったです。

 私はBiS目当てで行ったのですが、6人のAV監督のキャラの濃さに圧倒させられて映画が終わる頃にはすっかり全員のファンになっていました。途中からこれって『アイドル VS AV監督』じゃない。『アイドル VS アイドル』だ。いわゆる対バンだ。AV監督のファンのみなさんの熱量がすごかった。あれはもうアイドルといっても過言ではない。私が行った日は研究員よりもテレキャノファンが多かったです。いつでもアウェイなBiSだったけど、解散してまでアウェイで闘うなんて私の好きなBiSらしいなと思ってちょっと笑ってしまった。テレクラキャノンボール知らない私でもあまりの強引な駆け引きに笑いが絶えなかったんですけど、テレキャノファンのみなさんの「きたよ、いつものあれ」という笑いどころを節々に感じたので、6人ひとりひとりにカラ―があってキャラ立ちしてそれぞれファンから推されているという点でもうAV監督もアイドルだと結論にいたりました。コアはもちろんビギナーにもちゃんと魅力を伝えることができる人たちのプロ意識と技術の高さに尊敬の念しかないです。爪痕残すどころか一種のトラウマ残してくれましたから。いつでもビギナーズラックこそアーティストとして最高のパファーマンスだと思ってます。メンバー構成もマジでヤバい2人(ビ―バッブみのるさん・梁井一さん)+ゲス紳士(嵐山みちるさん)+物分かりのいい大人3人(カンパニー松尾さん・バクシーシ山下さん・タートル今田さん)というなんともアイドル的でよかったです。

ネタバレしない程度にそれぞれの感想綴っていきます。

 

個人的にこの映画のMVPはウイカさんであったのではないかと思います。とにかくかっこよかった。惚れなおした。男前すぎた。映画を観たあとに「誰に抱かれたい?」と質問されたらコンマ秒の勢いで「ファーストサマ―ウイカ様」と答える以外の選択肢がないです。私は最後の最後までウイカさんがどんな人かというのが分からないまま研究員生活が終わってしまったんですけど、映画全体でもBiSのブレイン担当というくらいその場その場でその人の求める「ファーストサマ―ウイカ」に形を変えていくのは本当にすごいと思ったし、それをわざとらしくなく自然にこなしてしまうのはさすが女優の一言に尽きます。いつでも器用にアイドルを演じているウイカさんだけど映画ではウイカさんの今まで見えなかった人間性が見えて、観る前と180度印象が変わりました。私は一番ウイカさんがBiSに関してクールだと思っていたけど誰よりも熱い人だったんだなと思いました。自分よりもメンバーのことを考えて「三度の飯よりBiSが好き」という言葉に偽りはなかったのだなと嬉し泣きしてました。「騙されたのはどっちだ?」というキャッチ―コピーはウイカさんそのものだと思います。

 

サキ様はサキ様だった。私が好きになったサキさまそのものだったよ。ありがとうとしか言えないです。サキ様推しとしてはどんな風になるのか不安だったけど、バクシーシ山下さんが相手でよかったと思ってます。バクシーシさんとサキ様はどっちも真面目でひとつひとつのことをよく考える似たもの同士で相性ばっちりだと思うのでこのふたりにはもっと別の形で会ってほしかったなあと思った。映画としては出番も少なかったけど、一番ファンが求める「アイドル」を貫こうとするサキ様は自分がドルオタというのもあってよくわかっているなあと感じたし、いつでもファンのことを考えてくれるサキ様がわかってとても嬉しかったです。確かに映像としてはインパクトもないけれどファンのことをよくみて一人一人に丁寧に言葉をかけてくれる真面目さこそなによりもサキ様の良さであると思っているので最高でした。我儘言えばもっとサキ様の出番欲しかったし、個人的にサキ様は短距離走より長距離が得意だと思っているので半年や一年くらいの長期間のドキュメンタリーだったらもっとサキ様の良さが光るのではないかなと思ってます。そのときはバクシーシ山下さんに純粋なドキュメンタリーとして撮ってもらえたら個人的に嬉しいです。サキ様の武器は言葉だと思うのでもっと多くの人にサキ様の言葉が届いてほしい。

  • ビ―バッブみのる×テンテンコ

とりあえずビーバッブみのるさんがテンコさん推しに殺されないことを願ってます。すごかったですね、人間見た目じゃわからないことってたくさんあるんだなと思いました。テンテンコさんの可愛さ故にみのるさんのゲスさが際立っていてまるで生き地獄でした。みのるさん第一印象は「よく喋るイケメン」だったのが観終わった後だと「人でなしも人の形をしているのだな」としか思えなかったです。誤解してほしくないのはこの「人でなし」というのは褒め言葉として使っています。クリエイタ―として自分の求めるものを撮るためならどんなことでもする人そのためなら自分がどう思われてもしょうがないとガンガン攻めていく姿勢がすごかったです。事実、BiSキャノをちゃんとキャノンボールとして成立させたのはみのるさんあってのことなので、自分の仕事はきっちりしなければ気が済まない人なのだなと感じました。計算なのか天然なのかわからないところがとても魅力的だと思います。小さな身体で誰よりも強い心を持つテンテンコさんと巧みな話術とイケてるルックスと独自の美学でテンコさんを丸めこもうとするみのるさんの攻防はまさに虎と龍の闘いでした。熱かった。ビ―バッブみのるさんの相手はテンテンコさんじゃなかったらダメだったし、横アリで笑顔で踊っていたテンテンコさんがこの辛さを少しも見せなかったと思うとプロ意識の高さに脱帽して自分の無力さをただ嘆くしかないです。でもそこに悪とか正義とかはないです。両者ともにアイドルやAV監督としての自分を貫こうとしている姿に感動しました。ビーバップみのるさんはきっとAV監督としての仕事に誇りをもっていて「なんとしてもファンに見せられる形にしなくては!」と中途半端を否定して完成を求めた結果、どんどん(研究員としては)悪魔のようなアイディアが溢れてきたのだなと感じました。AVファンはこういう人がいるから生きていけるんだろうなと思えたし、日本まだまだ捨てたもんではないという謎のポジティブパワーを感じました。あと純粋さと狂気は紙一重だなと痛感しました。トラウマ級にすごかった。

  • タートル今田×プールイ

この映画のプールイさんは聖母のような美しさでした。とぼけているようで守るところは守るガードの固さ。さすが、最後の最後までBiSに残ったオリジナルメンバーでありリーダーの貫録があった。プールイさんなくてはBiSはここまでこれなかったと思うので、プールイさんには推すとかそういう次元を超えて尊敬と感謝しかないです。プールイさんの口から出る「アイドル」という言葉の重みがすごかった。アイドルと言われるたびに胃が痛くなった。なによりもアイドルに正解がないことへの辛さと諦めをプールイさんの言葉の端から感じたのが痛かった。ただ幸せになってほしいと心の中で祈ってばかりいた。タートルさんのいい人ぶりが全開なのがすごくよかった。AVというより完全にプールイさんパートだけ純愛映画のようになっていて逆に浮いていたという印象が残った。まったくBiSを知らないタートルさんが最後終わるころにはすっかりプールイさん推しの研究員になっているのが自分のことを見ているようで微笑ましかったです。BiSは失敗作と言ったプールイさんだけども、昨日まで自分に興味がなかった人を一日ほどの時間で虜にしてしまうことは誰にでもできることがないしそれこそがプールイさんが、BiSがアイドルであった証明になるのではないか。世間からしたら失敗だし、何にも残してないし結局世界は変えられなったかもしれないけれど、それでもBiSは一人の人間の人生を変えられるだけの力があったということがBiSが存在した理由であったと思います。あと、本当にプールイさんの笑顔が可愛い。ふにゃっとした笑顔に嬉しいことも楽しいことも悲しいことも辛いこともあったBiSの三年半が詰まっていると思うと感情に言葉が追いつかない。

コショージさんはさすがだなあと映画を観ながら感心しっぱなしでした。梁井さんも最初らへんはコショージイズムに困惑してるのが面白かった。最後の最後にBiSにコショージさんという爆弾が落とされたのは正解だったのかも、とぼんやり思いました。コショージさんがファンキーすぎるので途中までは梁井さんがすごくまともに見えていたんですけど、ビーバップさんが動の狂気なら梁井さんは静の狂気の人だなと感じました。後半からのヒートアップさがやばかったです。人を見た目で判断しちゃいけないと痛感しました。BiSキャノがBiSの解散のドキュメンタリー作品として悲壮感だけにならなかったのはコショージさんのあっけらかんとした性格と愛されるおバカさ全開があったからだと思います。コショージさんがBiSキャノにとってのコメディを担当してくれたことがよかったなあと思いました。キャノンボールファンとしてもわりかしチョロいぞ!!!これはいけるんじゃ!!??と期待の星枠だったと思うのでそこらへんも無意識でやっているあたりコショージさんは何かしらをもっている人だなあと恐ろしくも感じました。

SSTVから一番ひやひやして観ていたのはのぞしゃんだったのかもしれない。マイペース担当という言葉通りにアイドルやっている時は違って普段はぽんわりしていて言葉数も少なく秋田から上京してきた初々しさが残る普通の女の子といった印象で可愛かった。けれど、最初から言葉巧みにみちるさんのペースに巻き込まれて困惑しながらもポイントを重ねてしまうのぞしゃんは本当に純粋なんだなあと思うと同時に研究員としては不安要素ばかりで心配だった。甘いルックスと柔らかい物腰でのぞしゃんを毒牙にかけようと手招きしているみちるさんはいい意味で下衆紳士だった。でもやっぱりのぞしゃんはBiSのオリジナルメンバーできただけのことがあって合間合間にしっかり女の子の強さと生まれながらのハングリーさを見せつけていたのがさすがだった。危ないと思っていても持ち前の天真爛漫さと純粋故の鈍感さで回避してしまうのはのぞしゃんだからこそなせる技だなあと思ったし、アイドルになるためではなく自分を変えたいと思ってBiSに入ったのぞしゃんが実は誰よりも「何にもしなくても自然と愛されてしまう」という天性のアイドル性をもっていることがまぶしかった。のぞしゃんにとってBiSは生きるための場所であったかもしれないけど、3年半の間でもうBiSが無くても生きられるようになったのぞしゃんは強くたくましく可愛い女の子だと思った。もう幸せになってほしさしかない。野イチゴとか摘んで生きていってほしい。

 補足としてマネージャーの渡辺さんに対してのコメントは「可愛さ余って憎さ100万倍」みたいな人だなあと思いました。いろいろあった中できちんとBiSを終わらしてくれたことに関しては感謝しているし、渡辺さんがヒールになってくれたからこそ彼女たちも守られた部分があるのでそこらへんのメンタルはすごいと思ってます。ただ、映画を観ていて自分がない人だなと思いました。全体を通して見るとすごく論理的に違和感があるしはちゃめちゃなことを言っているように思えるけど、BiSメンバーを可愛いと思っていることもAV監督と一緒にメンバーを騙しながら冗談いいながら笑い合っているのも渡辺さんに全部が全部本当のこと思います。ただ流されやすいし思いつきで行動している人だなあと感じたし、あらためてBiSがここまでやってこれたのはプールイさんや他のメンバーの協力もあって奇跡的なことなんだなと思ってました。渡辺さんはとにかく違法でもなんでもアンテナをブッ立てて受信して面白そうなのを片っ端からやっていくスタイルで、そういう自由な発想だからこそBiSは横アリまでいけたし苦しめられたと思います。けれど、渡辺さんを完全に嫌うことができないのはキャラクターとして憎めないところがあるし、横アリで流していた涙が語るように本当にBiSを好きだったからだと思います。ただ愛情の伝え方が下手なだけで。そして私はBiSに携わるものを嫌うことができないです。だからBiSはある意味で渡辺さんに守られていたし、渡辺さんを守っていたのだと思います。

あと、 6人6色で女の子たちをその気にさせるための話術がすごい。観ている最中は「このままメンバーがマジで毒牙にかかってしまったらどうしよう…」と思って周りの笑い声に合わせてとりあえず自分も乾いた笑い声を出してました。

とどめの本編での〇射シーン。

これ、マジでやばいんじゃないか?

 頭に浮かんだのはBiSの『DiE』という曲のPVその過激さから通称『ハメ撮りPV』とも言われているやつで私はアイドルが好きになった時に毎日アイドルのPVを漁りまくりある日ネットの荒波に揉まれてこのPVにたどりついたときの衝撃はやばかったです。「こんなの私の知ってるアイドルじゃない!!!」と思いながら何度もリピートしまくり気がついたらリリイベに足を運んですっかりBiSの虜になり研究員としてのスタートを切りました。でも、フィクションとリアルは別だ。本当に好きなアイドルがヤられてしまって、しかもパブリックに公開されてしまったらそれこそまさにDiEだぞ、と葛藤してました。

 


BiS / "DiE (Special Edit)" Music Video - YouTube

 

男なんてどうせ馬鹿で最低だと心を閉ざすメンバーと女なんて馬鹿だから簡単にヤれるだろと思ってるAV監督の対比がすごく面白かった。心を裸にするドキュメンタリーを撮ってほしい女の子たちと文字通り丸裸の女の子たちをハメ撮りしたい男たちだからこそ生まれるぎこちなさと疑心暗鬼の連続の生々しさがドキュメンタリーとして最高だった。でも、結局この映画が描きたかったのは男VS女でも大人VS子供でもなくてただアイドルVSファンだったのかなと足りない頭で考えてたどり着きました。人間なんて生まれた数だけ欲望を抱きながら生きているのだからいい人間だって悪い人間だって絶対いるし、〇〇のファンだからいい人だって絶対言いきれないと思ってます。だから親目線でアイドルを応援する人だって恋人になるためのガチ恋だって、ただ可愛い子に自分を認知されたい人だって、画面越しだけでめでたい人だって、やらしい目線でみる人だって全部ファンにカテゴライズされるしどれが悪いとかいいとか善とか悪とか裁けないしそんなの意味がない。だから、キャノンボールの「アイドルとヤる」という最悪でわかりやすいゴールのためにアイドルに好かれようと試行錯誤を重ねながら心を開かせようと行動する監督たちの姿にアイドルとファンの関係性にデジャブを感じてしまった。監督たちが真面目な顔して相槌を打ちながらメンバーの話を聞いている最中も頭の中ではどうやってセックスにもっていくかと考えているということを映像として観ていて自分は本当にアイドルのことを考えて好きという気持ちを伝えていたかを考えていた。「セックスしたい」という部分は「顔を覚えてもらいたい」「恋人になりたい」「歌って踊っている姿をみたい」とかいろいろな自分の欲望を代入していくことができて、それは全て言葉や行動としての「愛」に変換される。マイナスもプラスもどんな感情もアイドルであるがために受け入れなければならないのはすごく大変なことだと思います。いつかBiSのインタビューの中にあった言葉の「こっちだって殴ることができるんだぞ」って言葉が忘れられないです。ちょうど世間が握手会の事件で騒がれていた頃のインタビューでアイドルという存在が揺らいでいた時期にアイドル側から「私たちだって人間なんだ!」とど真ん中にボールが投げられてああ、その通りだなと思いました。私がずっと探していた言葉だから今でもぐるぐる回っています。私が好きな女の子たちはアイドルである前に人間だということを忘れてはいけないし、いつも受け身で消費されるだけではない存在なのだと忘れないようにしなければならないなと思いました。アイドルは神でも天使でもないただの血と肉でできている人間だからこそ美しく可愛いのだと思います。可愛いという暴力性にいつもボコボコにやられっぱなしされて、嬉しさも悲しさもできる限り共有していきたい。だから、私は殴られる覚悟でいつでも大好きって好きな子たちに伝えていきたいです。

 

終わったあとカンパニー松尾さんのトークショーがあったのですが、すごく楽しくて面白かった。BiSキャノからのテレクラシリーズ新規でにわかの私ですが、監督であり出演者であるカンパニー松尾さんの考えを言葉として生で聴けてよりいっそうこの作品を愛そうと思えました。

カンパニー松尾さんは最初から負け戦が決まっていて「BiSキャノは敗戦のドキュメンタリー」と言っていましたが、テレキャノを知らないで研究員の立場から観た私からするとこの勝負は引き分けかなと感じました。AVとしては世紀に残る駄作でアイドルのドキュメンタリーとしては超名作だと思ってます。ただテレキャノファンとしてもの足りなかったのは少し分かるかなと思います。だってテレキャノファンからしたら「こっちはアイドルがヤッているの観れると思ってきたのになんだ!!!!ふざけんな!!!!!」ってなるくらいでAVともいえないイメージビデオくらいの生ぬるさだったかなと。ただ、それは最後までアイドルらしくないと言われたBiSに対するアイドルとしての最高の褒め言葉だから私は嬉しいです。フライデーが出るたびに恋が終わり、嘘か本当かわからないネットに流失した動画を繰り返し見て、週刊誌に踊る熱愛と枕営業の文字に毎回死にたくなっている姿をみて世間から笑われても、好きな女の子たちがブスか可愛いか値踏みされている姿を見てどうしようもない怒りを抱えながら悔し泣きしても、「アイドルにも彼氏いるし、セックスしてるでしょ?」と耳打ちされ続けても、アイドルが自分たちがアイドルと思い続ける限りは好きでいることを許されていいんだなとアイドルを好きな自分が肯定された気がしてとても嬉しかったです。誰よりもアイドルらしくなかったけど最後の最後で誰よりもアイドルを貫いたBiSって最高にかっこいい。少しでもこんなにかっこいい女の子たちを疑ってしまった自分を恥じてやっぱりBiSを好きになってよかったなと思いました。だから、カンパニー松尾さんの敗戦とはAV監督としての敗戦という意味で使ったのかなと思いました。自分自身でもAV監督として完成された作品をファンに届けられなかったことをちゃんと隠さず正々堂々と白旗あげる姿は大人でかっこいいなと思います。だけど、もしかしたら意図的ではないのかもしれないけど結果論として「BiSは最後までアイドルだった」ということを証明できる作品として創り上げたことはドキュメンタリー監督としては大勝利だったのではないかと思っているので、私ひとりで決めることではないけれど、引き分けかなと思いました。あとBiSキャノはそれぞれ6つの視点から女の子を描きだす過程がオムニバス形式みたいに観れて作品はこうやってできるんだとクリエイタ―の裏側が観れるものづくりのドキュメンタリーとしても楽しめました。脳髄を形にしていくやり方が人によって違ってそれぞれの監督たちのこだわりと生きざまを見せつけられてプロのすごさを感じました。

カンパニーさんも言ってましたけど、BiSキャノは疑問符でしかない映画だし、最後までクエスチョンマークしかなくて問いかけのまま終わってしまっているから観終わったあとは「アイドルって何だ?BiSって何だったの?」という答えのない問答がずっと頭の中で続いていてしばらく経った今も時折ふと考えてしまいます。BiSキャノの面白さというのは未完成だからこそではないかと思っていて、立場によって受け取る感情や見え方が違ったりして怒りも苦しみも悲しみも楽しさも愛しさも全てごっちゃごちゃにかき混ぜて残った感情を表す日本語が見つからないから面白いとしか言えない作品だなと感じてます。終わった後にもやもやするけれど気が付いたらBiSやアイドルのことを考えてしまうということはこの映画が面白かったということの証明であり意味ではないかと思います。映画を見ていたときに私の周りはテレキャノファンだけで研究員は私のみという完全アウェイだったのでライブシーンではひとりで涙していたんですけど、途中でおそらく今までBiSを知らないで生きてきたであろうサラリーマンの男性が私の隣で啜り泣いていてそれがたまらなく嬉しくて興奮していました。大半のテレキャノファンがBiSキャノをつまらなかったとしても、一人のサラリーマンの心を動かしたという事実がアイドルという存在がいる意味で、それがどの程度の確率かもわからないけどたとえ0.0000000001%だったとしてもそれほど尊いものはないと思ってる。モノクロから世界が色づくあの瞬間こそを人は恋とも愛ともアイドルともいうのだろうなとひとり噛み締めていた。それと同じようにAV監督たちに心動かされる研究員もいたと思うし、私もその一人だ。こんな世界があったのだと眼から鱗の連続だった。アイドルとAV監督相容れない水と油の関係だからこそお互い偏見という壁をぶっ壊すいい機会になったと思うし、お互いにやるじゃんとスクラム組んで仲良くするかダメなら殴り合っていけたら最高じゃんと思ってる。世界は自分が思っているより大きくてやっぱり面白い。自分の生きる世界を否定するより肯定して生きていきたい。

映画にはエンドロールがあるけど、解散してBiSがなくなっても大好きだった女の子たちの人生は続いているわけでそれこそがあのもやもやするラストへの解答になるのではないかと思っているので私はこれからもBiSのメンバーを私なりに応援していきたいと思ってます。to be continuedは自分の眼で確かめなくちゃいけないてはといまからわくわくしているし違う景色を大好きな女の子たちとこれからも見ていきたい。

最後にBiSメンバーが今どんな活動しているか紹介して終わります。

  • プールイさん

プールイさんは今は『LUI FRONTiC 赤羽JAPAN』というバンドで歌ってます。歌いたくて居場所作るためにBiSをはじめたといっていたプールイさんがまた歌っていることが嬉しいです。病気とかメンバー脱退とかソールドアウトしなきゃバンド解散とかいろいろあったけど無事メジャーデビューできてよかったです。これからも笑顔でいてください。


LUI FRONTiC 赤羽 JAPANメジャーデビューシングル「リプミー」ミュージックビデオ ...

  •  のぞしゃん、ウイぽん

ヒラノノゾミさんとファーストサマ―ウイカ様は『BILLIE IDLE®』として新メンバーのヤスイユヒさんとモモセモモさんを加えてエイプリールフールにデビューアルバムを出します。いよいよ活動するのかと今から楽しみです。個人的にウイぽんのシャウトと凛々しい歌声とのぞしゃんのα波が出ているような柔らかい歌声が好きなのでまた声が聴けるのが嬉しいです。新メンバーのふたりも可愛いのでこれからもっと知っていきたいです。どうかエイプリールフールの嘘になりませんように。

 

  • テンテンコさん

テンテンコさんは今はフリーでDJやったり歌を歌ったりしてます。フリーという選択がとてもテンテンコさんらしいなと思いました。ホラーテイストのDVD出したりテンテンコなりの未来を築いているのが最高です。テンコさんの歌声は中毒性があって、歌詞も独特ですごく好きな世界観だからもっとテンテンコらしさを見せつけてテンテンコというジャンルを確立していってほしいです。憧れているのが戸川純さんと言っていたのでなるほどなあと思いました。新曲いい感じです。エンドレスリピートしてます。MVからしてフックがすごくてさすがです。


テンテンコ 「Good bye,Good girl 」(MV) - YouTube

 

コショージさんは前にインタビューでBiSを解散したら眠り続けるみたいなことをいっていたのでアイドルをまた続けることが意外でした。すごく嬉しかったです。今は『Maison  book girl』というグループで活動してます。ライブいけてないし、音源もないからなんにも新しいグループについては何にも言えないのだけど、個人的にコショージさんの文才がドンピシャなのでこれからも文字を綴っていってほしい。歌詞でも詩でもブログでも。とにかくコショージさんの言葉が聴きたいし読みたい。何ももってないふりして何でももっているコショージさんってずるくてとっても魅力的な人だなあと思う。のぞしゃん推しだから愛され体質な気がします。とにかく愛らしい存在。コショージさんがグループ活動をする前に朗読している動画を見て泣いてしまった。とにかくコショージさんを構成する言葉の粒を集めたい。


コショージメグミ@りんくうにぎわいフェスタ 20140920「詩の朗読」 - YouTube


コショージメグミ@りんくうにぎわいフェスタ 20140920「日記の朗読」 - YouTube

サキ様は今はミズタマリさんと『プラニメ』というアイドルユニットで活動してます。本当に推しがアイドルやっている姿をこれからも見れるという事実が本当に嬉しい。サキ様はBiSでは唯一アイドルになりたくてアイドルになった人だからそういう人がこれからもアイドルでい続けてくれる覚悟をしてくれたことに感謝しかない。ありがとうございます。サキ様は本当に私のヒーローだから歌とダンスでもっと多くの人を笑顔にしてくれると思ってます。マリさんも大阪の女の子なのでよく喋ってよく笑って元気で素敵な女の子で最高です。今まで知らなかったマリさんという存在もサキ様を通して知れたこともとても嬉しいです。本当にアイドルって人生においてプラスな記号であると日々実感して噛み締めています。最初は手探りでぎこちなかったふたりも新年あけてから初めてみたら歌もダンスも息があっていて本当の意味でプラニメになれたんだなと思えました。ふたりだけでなく会場もお客さんも全部をプラニメに染め上げたあの幸福感はまだ身体に残っています。ミニアルバムも出るし、楽しさしかないです。マリさんとサキ様のふたりなら世界地図を笑顔で埋められると信じてます。


プラニメ「UNIT」MV - YouTube